10月は乳がん月間。大切な人のために乳がん検診を。
皆さんこんにちは、トレスマリア代表のバルドゥッチ淳子です。10月は乳がん月間。乳がん検診が大事なことだとわかっていても、乳がん家系ではないから大丈夫、マンモは痛そうだから避けたいな、男性医師だったらどうしよう、、、とついつい検診を後回しにしてしまう方も多いのではないでしょうか。『30~40代の女性が罹るがんで一番多いのが乳がん。若い女性でも他人事ではない病気』だからこそ、乳がん検診の大切さについての理解が深まればと思います。
乳がん家系ではないから、検診はいらない?
忙しいと乳がん家系ではないから私は大丈夫って、検診を先延ばしにしてしまったりしますよね。でも、乳がんの遺伝性は5~10%。乳がん家系でなくても検診が必要なんですね。『早期発見ができれば、切らずに、針で焼いて数分で治すことが可能なケースもある。また、小さなしこりの段階で見つけて治療することができれば、90%以上は完治できる。』 そうです。治療や傷を最小限にするためにも、乳がん検診で早期発見をすることが大事なんですね。
マンモは痛いらしいからエコーだけでもいい?
エコーは確かに痛くなくて、マンモは挟まれている時に痛みがありますよね。だけれども、『エコーで見える小さながんもあるし、マンモで見えるがんもあるから、エコーとマンモの双方を受けるのが良い。早期発見のために、1年に1回エコーとマンモ両方の検診を受けるのが安心』だそうです。マンモは「痛い!」と叫んでいる瞬間に終わりますので、しっかりと診て頂くことを最優先に、怖がらずに受けられたらと思います。
男性医師だったらどうしよう?
男性医師からの触診を心配する声は特に若い女性からあがっていました。一方で、罹患者の方々からは、「しっかりとがんを見つけて治療してくださって、優しくて信頼できることが大事、性別は関係ないよ」というお話でした。性別よりも、知り合いからの紹介や口コミを参考にして健康を優先したほうが安心ですね。それでもという方は、女性医師もいらっしゃいますのでネットで検索されると良さそうです。
乳がんが急に自分事になって思うこと
乳がん家系ではなかった私も、3年ほど前に乳がんの疑いがあってからは、乳がんが急に自分事になりました。娘の将来のことをすごく考えました。乳がんが身近になると、マンモの痛みも男性医師もまったく気にならずに、優しくて頼れる医師に診て頂けることに感謝して、半年に一回乳がん検診を受けるようになりました。早期発見で『切らずに治す乳がん治療(ラジオ波熱焼灼療法)』もあるそうなので、検診大事ですね。
大切な人のために、乳がん検診を
「年に一回自分がちょっと痛いのと、周りの大切な人に何年も辛い痛みを与えるのとどちらがよいか考えてみて欲しい。」という罹患者の方からのメッセージが心に響きます。乳がん検診に行くことは、自分自身、そして家族や友人を大切にすることなんですね。大切な人のために、年に一回のマンモとエコーの乳がん検診を受けましょう。自身のカラダと向き合うことで、健康で幸せな女性が増えますように。
※『』 内は、木下貴之先生よりお伺いしました。木下先生ありがとうございました。
独立行政法人国立病院機構 東京医療センター
副院長 乳腺科 木下貴之(きのした・たかゆき)先生
世界中より多くの乳がん患者さん達を受け入れ、「完治を目指す」を目標に自ら数千人もの乳がん手術を実施。一方、「切らずに治す乳がん治療」、「抗がん剤治療中の脱毛予防機器」、「アピアランス支援体制」などを開発・導入し、患者さんが早期に安心して社会生活に復帰することを支援している。